最近になって、養豚・養鶏などの牧畜業や、稲作などの
農業を営む人の苦境がニュースになりつつあります。
肥料や飼料、あるいは灯油などの燃料は暴騰しているの
に引き替え、肝心の作物や食肉の価格はろくに上がって
いません。米価に至っては下がり続けています。
これでは耐えきれずに廃業する人が続出するのも無理は
ありません。どんな状況になっているのかについては、
下記のブログ記事が分かりやすいかと。
たしかに、身の回りの食べ物などがジリジリ値上げして
います。
しかし、ガソリン代はもうすぐ1リットル200円に突入し
ようかというご時世。肥料だって餌になるトウモロコシ
だってジリジリとかいう生やさしい値上がりではありま
せん。
つまり、消費者にとっては値上げでも生産者にとっては
実質とんでもない値下げなのです。
しかし、ここで疑問が湧いてきます。
> 売れば売るほど赤字になるような価格で何で売るの?
> 牛乳1リットル200円では元が取れないというなら、1
> リットル250円なり300円なりで売ればいいじゃないか?
そうだよね、と言える方は幸いです。しかし現実には、
「いくばくかの現金が入ってくる分だけ、赤字でも売れ
ないよりはマシ」なのです。
そして、下記の本を見る限りでは、その辺の事情は戦前
からちっとも変わっていないのです。
この本から一節を引用します。この文の前には、当時の
インドがいかに貧乏でイギリスに搾取されていたかが書
いてあります。
> 然らば自分の国は如何と顧ると、なるほど日本は印度
>ほどのことはありません。が、甚だ似たところがありま
>す。日本の生命とも云うべき生糸が千円以下でなければ
>売れない。
>
>農家は繭を一貫三円か四円で売らなければならない現状
>でありますが、その繭を造るに五円五十銭もかかるので
>あります。それを三四円で売って居ては、養蚕する農家
>は年々借金が増すばかりであります。
>
> 然らば生産費にも当らない生糸の値を誰がつけたかと
>いうと、結局日本の生糸を需要する米国人等に売権を握
>られて、相場を左右されて居るがためであります。
つまり、農作物などを買い付ける流通業者が安い値段で
しか買わないから、生産者が安い値段でしか売れないと
いう図式です。
実際、スーパーマーケットやディスカウントストアに行
くと信じられないような値段が付いた食料品が目玉商品
として並んでいます。
そういう扱いを受けているのは無名メーカーの商品がほ
とんどですが、そういう商品を見るたびに
「値段を見たら、この商品を作っている人のプライドは
ズタズタになるだろうな」
と胸が痛みます。
胸が痛むだけでなく「ここまで安くて大丈夫か、ヲイ」
という疑念も浮かぶのでまず買いませんが。
じゃあどうすればいいかと言えば、道は険しいものの、
たった1つしかありません。再び上記の本から一節を引
用します。
> これがもし日本の手に商権があって、外国からぜひ日本
> に「生糸を売ってくれ」と云って来れば、日本では「桑
> の原価が二円かかっているから、少しは利益を見て二円
> 五十銭くらいで売ろう」というようになる。
>
> こうなると日本の生糸も、今日より二三億円高く売れる
> ことになって、外国貿易の平均がとれるようになります。
要するにこちらから「買ってくれ」とお願いする立場か
ら、向こうが「売ってくれ」とお願いしてくる立場にな
らないといけないという事です。
そのためにはこれしかないです。
> 自分の売りたい値段で商品やサービスを買ってくれる
> 最上の買い手を自力で見付ける、もしくは教育する。
断じて楽ではありません。ホームページ・ブログ・メル
マガ・SNSなどのネット媒体はもとより、マスコミに
取り上げられるようにプレスリリースを配信したり、や
るべき事は山盛りあります。
でも、自分で何とかできるかもしれないという希望を持
てるというのは、それだけでも十分に幸せなんではない
でしょうか? 少なくとも「いつ廃業するか」しか脳内
に浮かばない状態よりも。
◆シンプルすぎる要約◆
上記ブログを書いておられる宮治さんの「みやじ豚」が
メチャクチャ美味しそうなので注文しました。
私が注文したのはこれ。一気にたくさん注文しても食べ
切れないので、まずは一品だけ。
…これ要約でも何でもない。
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